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2005年 03月 23日

vsPSMマカッサル@マカッサルその4・前半

その4

自分たちの真下の選手出入り口の防護ゲートが伸びる。フェアプレーフラッグの少年達がスタンバイしてる姿が見える。
いよいよ選手入場だ。海外アウェーはいつも思うのだが、入場のタイミングが掴めない。
FIFAアンセムが大音量で流れ出す。
ここはアウェー、大音量のアンセムと、2万を超すであろうPSMサポ。試合前に相手に応援の対抗意識を持たせてはならない。手拍子で選手を迎え入れる事にする。
途中1度アンセムは途切れるも、再びなり出し、選手が入場してくる。盛り上がる超満員のスタンド!

記念写真もおわり、選手紹介が延々と続く。ピッチで円陣を組んだ段階で「エ!フ!マリノス!」コール!
90分の勝負の幕開けだ。ここからは相手の応援に対する考慮は要らない。とにかく少しでも大きく選手に声援を送る事だ!

ピッチに目を向けると選手がポジションに付く。哲也、直樹、勇蔵、永輔、ドゥトラ、隼磨、奥、大橋、大島、清水。奥がボランチの位置にいる。中盤からしっかりゲームを組み立てる意識なのだな、という事が分かる。相手のペースにのらない程度にリズムのある応援をして行こうと思う。

マリノスボールでキックオフ!開始と同時に、アジアの歌を歌い始める。まずは、アウェーでも完全なるアウェーではなくやりやすい環境を作ろう。
選手はキックオフから飛ばす。早いパス回しでとにかく前線、サイドへ!いつものようなリズムのある攻撃を作りたいみたいだが、残念ながらまだ芝の長さなどに対応仕切れないのか、浮き気味のパスを出す時はボールが浮きすぎてタッチを割ってしまう。

「いいよ、ゆっくり行こうぜ!」
小刻みなパス回しがなかなか行けないが、まだ前半開始早々。アウェーだし焦ることはない。応援はどうしてもボールを持った時に「(ドン)・(ドン)・オイ!」となってしまいがち。
ここで太鼓が田中くんからワタル君に交代。
流れはまだ掴めていないがPSMもパス回しに手こずっているようだ。お互いパスミスからインターセプトの繰り返しが続く。少しマリノスの方がミスが少ない感じだ。
前半10分くらいの段階で、相手に2枚、マリノスに1枚カードがでている。おかげでPSMも思った程に削って来れないようだ。

一方的に速攻から攻める展開ではない。「(ドン)・(ドン)・オイ!」だけでは試合にリズムを作れない。じっくり付くって攻めさせるべく「vamo!vamo!F!マーリノース!」をワタル君から出す。自分の頭の中でもvamo・vamoを出すタイミングと思ったのでサッカー観の共有ができていて応援していて楽しくなってくる。
ボールを奪われてもしばらくこのリズムで作る時間を作ろう。とにかく頭15分をきっちり乗り切る事がアウェーでの戦いで重要になってくるのだから。

前半ファーストシュートは大橋。ただしパスの出し所がなくて蹴った感のシュートとなる。
まぁ、とにかくじょじょにマリノスがキープすべきタイミングでキープし始めてるのはいい事だ。
誰かが何分?と叫ぶ。掲示板は表示がおかしく正確な時間が分からない。競技場に入った時から掲示板がアテにならないと思ってたので腕時計のストップウォッチを始動させておいて正解だった。前半10分。

「とにかく最初の15分ゆっくりのりきろう」。となりのワタル君と話す。みんな既に汗だく。自分もTシャツビショビショで気持ち悪い。うっかり息をつくと高温多湿の中で飛び跳ねてるわけだから、意識が朦朧としてくる。応援していてこれだから、選手はどれだけツライのだろう?

PSMがロングボールから左サイドを突破し哲也と1対1に!枠に飛んでいくシュートを哲也が見事にはじき返す!そのこぼれ球のシュートをしっかりキャッチ。
メインスタンドからは一斉にペットボトルがピッチに向かって飛び交い始める!
おぉ!まさにアウェー!警官隊がスタンドに向かって手を上から下にして「投げるな」とジェスチャーしている。いや、試合中に投げるだけ投げてもらった方が俺ら的にはありがたいのだが。

危険な時間帯が続いたので、落ち着かせる意味も込めて応援を切る。しっかり給水をしなくてはこっちももたない。現地でミネラルウォーターを3本購入に加え、日本から1リットルアクエリアスを競技場に持ってきて正解だった。既に大半がなくなりかけているが。
隣の席のツッチーにも分ける。となりで相当飛び跳ねて応援してるから消耗しすぎても困るし。勝負は90分なのだから。

マリノスがボールをもったら「オイ!(ドン・ドン)」のペースに切り替える。ポゼッションではPSMの方が上回ってるが、ゲームの勝負所を理解しているのはマリノスだ。選手を信じながら勝負時を待つ。
ドゥトラが何度か左を突破できる機会が増えてくる。サイドを揺さぶれればトップ下の大橋も生きる!
20分になろうとしている時間帯に清水が綺麗なパス(たぶん大橋)から抜けだし、走り込む。「ドンドンドドドドドドドン!マリノス!」のリズムで速攻をしかける。清水のシュートは枠を右に外れるが、勢いのあるプレーだ!すぐに「清水」コール!

このプレーを機に、中にきっちり絞っていたPSMディフェンスにほころびが見え始める。これはチャンスだ!勝負時!応援も攻め続ける応援に切り替える。
オー!F・マリノース!マリーノース!マリーノース!Fマリーノース!!
左からドゥトラ、右から隼磨が何度となく突破を試みる。この試合初めてのCKも得る。応援は途切れず押し込ませる為に歌って跳び続け。汗が目に入って痛い。
勇蔵が上がっていくのを見て、勇蔵バモ!と叫ぶ。奥が蹴ったCKは佑二にあたりゴールラインを割る。
相手選手と接触したらしく相手選手と佑二が倒れている。佑二はすぐに起きあがり、DFラインへ戻っていく。相手選手が倒れてなかなか起きあがらない。ありがたい給水タイム。流れをそがれるのはちょっと痛いが、この流れならまだ押し込めそうだ

相手のGKから中盤のパスミスをついてインターセプト。ロングボールが前線の大島へ。大島から遠いサイドへ!ボールは奪われるも、高い位置でのチェックですぐにボールを奪取する。「オーオーオオオオオオオ!マリノス!」。攻め続けさせる応援をする。この空気なら行ける!

隼磨が右サイドの美味しい位置で倒される!よっし!取りに行こう!アジアの歌を太鼓のリズムを付け歌う!隣のツッチーも一生懸命飛び跳ねている。それに負け時と自分も飛ぶ!少しでもピッチに伝わる事を信じて。もう勢いで押し込みたい時間帯

ドゥトラが蹴ったボールが早い軌道でゴール前へ!そこへ体ごと勢いよくオムさん並の勢いでヘッドが炸裂!!!
ネットが揺れる!ゴーーーール!!!!
大島と気づきすぐさま「大島」コール!軽くゴール裏に手を挙げる。

ゴールの勢いにのせてアジアの歌をリズム良く歌う。PSMの応援がやんでしまっているし、もう夜で暗くなった。少し濃い目の赤いユニのPSMサポの驚異も感じられなくなってくる。こっちの時間帯だ!

DFラインも復帰した直樹を中心に安定し始める。常に守り続けるのではなくタイミング良く勇蔵が中盤まで顔をだし、奥を動かさせたい様子だ。
PSMは中盤から苦し紛れにロングシュートを打ってくるだけになっている。驚異は感じられない。その後、CKを何本かマリノスも得るが、タイミングがあわずゴールは奪えず。35分過ぎ、とにかく前半1-0で行こう、と少しゆっくり目にアジアの歌を歌う。

40分になる頃だろうか。相手は早速カードを切ってくる。相手のSBが選手交代。ドゥトラが前半何度も突破しているサイドなのでドゥトラ対策か。

ラスト5分、相手も動きが鈍くなり、PSMが前半はもう攻めてこない雰囲気だ。
「もう1点取りに行こうか!」このかけ声から、みんな水分を補給し、再び応援は勝負にでようとする。試合と応援に集中してて気付かなかったが、好青年さんは上半身裸になっていた。いつも誰にも負けない位飛んでいる熱い漢である。

前半最初と同様、パスを回させながら波状攻撃をしかけさせる為に「vamo・vamoF・マーリノース!」を歌う。
少しバタバタしすぎて応援とピッチがシンクロしない。う~ん、やはり深い芝でパスで前線へ繋ぐのはなかなか難しいようだ。

決定的なチャンスもないまま43分をすぎたので、アジアの歌を歌い、良い流れで前半を終わらせる事に切り替える。後は失点せずに前半を乗り切ろう。もう皆フラフラになりながら、それでもタスキや帯をもって必死に飛び跳ね歌っている。A3の時のように来て満足な雰囲気ではなく、皆アジアの厳しさをしっているので真剣に手を抜くことなく応援を続けている。負けられない!という気持ちが最後まで自分達を動かす

主審が笛を吹き、ようやく前半が終了する。控え室に帰っていく選手を拍手で迎える。岡田監督も指示があるのか、足早に控え室へともどっていった・・・

by TABI_chan | 2005-03-23 22:57 | 観戦記


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